育毛剤の「そもそもの目的」を知る
リアップが日本で唯一発毛できる育毛剤(発毛剤)ということで有名ですが、それ以外の育毛剤には(基本的に)発毛効果はありません。しかし、
- 頭皮環境を整える
- 血行促進し栄養を毛根に届ける
- 頭皮と毛根に栄養補給をする
- 発毛を阻害する原因をブロックする等
配合成分によって、それぞれの育毛剤には上記のような役割があります。
AGAを発症している場合は原因ホルモンの働きをブロックする治療薬が必要ですし、毛根や毛髪の栄養が足りなければ栄養を補給するため血行を良くしたり、食事を整え足りない分をサプリなどで補う。または、栄養素のものを育毛剤で補給する必要があります。特に毛髪などを作るタンパク質は日本人には足りていない傾向があります。
皮脂が多く頭皮が酸化しているなど頭皮トラブルがある場合は、頭皮環境を改善しないと、健康な毛髪は育ちません。毛髪が育つ畑が頭皮なのだから当然です。
薄毛や抜け毛を改善したければ、まずは自分の薄毛の原因を考え、それに対抗する対策が必要です。その為に目的にあった育毛剤を選び、使うことはとても重要なことなのです。
育毛剤の使い方
育毛剤の使い方にはルールがあります。育毛剤により異なることもあるためまずは商品説明をしっかり熟読し正しく使いましょう。
闇雲に塗布するだけでは高価な育毛剤を無駄にしかねません。塗る前に正しく準備することで有効成分をしっかりと浸透させることができます。
1.塗布するベストなタイミング
成長期なんてとっくに過ぎている私達にも、成長ホルモンが多く分泌される時間帯があります。それは眠りについてから約3時間程度。成長ホルモンによって細胞分裂が活発になり、髪の毛を含む身体のあらゆる場所を作ったり、修復したりします。
このゴールデンタイムとも言われている時間に育毛剤が浸透していれば、成長ホルモンと育毛剤の相乗効果が期待できます。1日1回の塗布の場合、朝より夜寝る前の方が良いと言われるのはその為です。
2.シャンプーしてから塗布
中には「朝シャワーを浴びるから夜はシャンプーしない」という人もいるかもしれませが、育毛したいなら夜の入浴&シャンプーがオススメです。シャンプー前の頭皮は皮脂や汚れで毛穴も詰まっている状態です。皮脂は水分を弾いてしまう為、育毛剤の浸透の邪魔になります。
皮脂のバリアを通過させる成分が入った育毛剤もありますが、アルコールが添加されている場合が多いです。(皮脂を通過させる目的でアルコール類を添加している育毛剤など)しかし、アルコールは頭皮を刺激したり、アルコールに弱い人は頭皮が赤くなり軽い炎症を起こす場合があります。アルコール無添加の育毛剤もありますが、この場合などは特にシャンプー後の塗布がベストです。
3.ドライヤーの前?後?
ドライヤーの前の濡れた状態で育毛剤を使うのか、乾いてから使うのか?は育毛剤によるので説明書を必ずチェックしてください。
何も指定がなければ「タオルドライ後に使うと良い」という専門家の意見が参考になります。頭皮はスポンジと同じで、「乾いているスポンジに水をかけても浸透しにくいが、一度濡らしたスポンジは水を介してさらに浸透する」という原理があるそうです。しかしこの場合でも、洗髪直後の水滴が滴り落ちるところに育毛剤を塗布してしまっては、水分と一緒に流れてしまいます。タオルドライをして髪が湿っている程度が頃合いです。
ドライヤー後に塗布と指定のあるものは、必ずそれに従います。育毛剤使用後は髪がしっとりしますが、自然乾燥させてから就寝します。浸透するタイミングもあるので朝の忙しい時間に塗布して急いでドライヤーで乾かしてしまうと効果が半減する恐れがあります。このことからも、育毛剤は夜の使用が良さそうです。
朝シャンの時は育毛剤を使う?
育毛剤は成長ホルモンが分泌される夜の時間帯がベストなので、シャンプーは朝ではなく夜にします。
「寝癖も治したいし…、寝汗もかくし…、夜と朝の2回シャンプーすればいいじゃないか!」と思うかもしれませんが、これは薄毛対策としては逆効果です。
1日に2回もシャンプーすると必要な皮脂まで取ってしまいます。これにはデメリットが2つあります。
皮脂は頭皮を守るバリアの機能を持っています。皮脂が足りない頭皮は、紫外線や外気からの刺激にさらされる事になり、皮膚炎など頭皮トラブルの原因にもなります。
また、皮脂を取リ過ぎて皮脂が足りない!と判断した体は「もっと皮脂を分泌しなくては!」と勘違いしてより一層皮脂を分泌します。この結果、皮脂の過剰分泌、毛穴の詰まり、皮脂の酸化による炎症の原因になるのです。
育毛が目的なら、シャンプーは夜に!
寝汗や寝癖のために朝シャンをする場合はシャンプー剤は使用せず、お湯だけで頭皮を流す湯シャンがおすすめです。お湯の温度によって適度に皮脂が流れ、必要な皮脂は頭皮に残ります。(皮脂は数種類あります。)
朝、育毛剤を使う場合も塗布は夜のやり方と同じで大丈夫です。
ワックスやジェル等、整髪料をつける場合は?
育毛剤を付けた後に整髪料を使ってOKです。ただし、いくつか併用する際の注意点があります。
- 整髪料よりも育毛剤を先に塗布する
- 育毛剤と整髪料が混ざらないようにする
- 整髪料は地肌に付かないように気をつける
整髪料は地肌に付けてしまうと、毛穴を詰まらせて発毛を阻害してしまいます。ワックスやジェルは毛先に馴染ませるようにスタイリングします。ヘアスプレーは頭皮に付着する恐れがあるので使用を避け、同等のホールド力のあるワックスだけでセットした方が良いです。
育毛剤の選び方
AGAを発症している場合は、どんなに育毛剤を使って薄い部分をケアしても抜けは起こります。AGAの大きな原因がホルモンの作用によるものだからです。
まずはAGA治療薬を服用し、脱毛ホルモンが脱毛の命令を出す仕組みをブロック、そして頭皮には発毛を促す目的で、育毛剤等で対策します。
このように抜け毛や薄毛の原因になっていることを先ずは見極め、それに対して対策しなくては無駄になります。
悩み | 対策 | 対策(育毛剤・専門院クリニック・育毛シャンプー) |
抜け毛が多い 毛先が細い抜け毛が増加、1日100本以上抜けるなど |
育毛サイクル正常化 | 薬用ポリピュアEX・スカルプグロウ・BOSTON(ボストン)スカルプエッセンス |
原因因子を阻害 | 薬用ポリピュアEX・薬用プランテル・BUBKA・FINJIA・チャップアップ・イクオス・M-1・Deeper 3D・ナノインパクト | |
AGA専門院を受診 | AGAスキンクリニック・ルネッサンス・ゴリラクリニック・銀座総合クリニック(銀クリ) | |
毛が細くハリがない 毛が一部もしくは全体的に細くなったなど |
毛根活性化 | ナノアクション・薬用ポリピュアEX・チャップアップ・カロヤンプログレEX・Deeper 3D |
血行促進 | ロゲイン・カロヤンプログレEX・アロエ製薬育毛液・イクオス・Deeper 3D | |
頭皮に栄養補給 | Deeper 3D | |
毛髪に栄養補給 | ヘアーリスペクト・M-1 | |
皮脂が多い | 頭皮環境正常化 | ザスカルプ・柑気楼・BUBKA・ビタブリッドCヘアー・ナノインパクト・スカルプグロウ・チャップアップ・カロヤンプログレEX・アロエ製薬育毛液・イクオス・M-1・Deeper 3D・BOSTON(ボストン)スカルプエッセンス |
育毛シャンプー併用 | ブラックシャンプー・S-1シャンプー | |
毛を生やしたい | 発毛促進 | ナノアクション・ロゲイン・ナノインパクト・カロヤンプログレEX |
成長因子活性化 | スカルプグロウ・M-1・Deeper 3D・BOSTON(ボストン)スカルプエッセンス | |
AGA専門院を受診 | AGAスキンクリニック・ルネッサンス・ゴリラクリニック・銀座総合クリニック(銀クリ) |
詳細はこちら>>育毛剤の選び方 一覧(有効成分から選ぶこともできます)