育毛剤　効果なし！？の対処法

「育毛剤で効果が出ない！！」と思ったら、使用を止める前に、

自分に効果のある商品をちゃんと選んだか？
効果の出る使い方をしていたか？
このまま使い続けても、本当に効果がないまま終わるのか？

止め時を自分自身で判断できるようになるための方法をこのページで説明します。

1本使って判断するのは時期尚早？

育毛剤の成分は頭皮から浸透し、毛根やその周辺の血流に働きかけます。育毛剤によって十分な栄養が補給できたり、毛根の成長が活発になれば、今作られている毛髪が元気に育ったり、脱毛の原因を抑えられたりします。

しかし、影響を受けるのは毛根内部で作られている「これから生えてくる毛」であって、すでに数センチ生えている毛が太くなったり、コシが出たりするわけではありません。

今生えている毛は死滅細胞と言って死んだ細胞です。育毛剤の効果はここには及ばないのです。

また、髪の毛にはヘアサイクルがあり「成長期」→「退後期」→「休止期」を繰り返しています。この休止期から次の成長期に戻る期間、つまり次の髪が生えてくるまでの「成熟期間」は約4ヶ月あると言われています。

その間の毛根の栄養状態は、これから生えてくる髪の成長に影響を与えます。ということは、1カ月だけの育毛剤の使用で、育毛剤の効果を感じるのは難しいのです。

育毛を使い始めて1、2か月で「何の変化もないじゃないか！」と、使用を止めてしまう人もいます。しかしこれでは早すぎ、育毛剤の成分が役に立っているのかが判断できません。

健康な髪が生まれてくるのを手助けするためには、休止期から成長期までの期間4～6ヶ月程度は継続して使うことが大切なのです。

効果のない育毛剤もある

私たちが購入することのできる「育毛剤」と呼ばれるものには、

養毛剤…頭皮や髪を健やかにするのが目的の頭皮用の化粧品
育毛剤…髪を抜けにくく健やかに育てることが目的の育毛剤
発毛剤…髪の発毛を促して髪を増やすことが目的の育毛剤

これらの種類があります。このあたりの商品を全部ひっくるめて育毛剤と呼んでいる場合もあります。「何だか薄毛に良さそうだ」というイメージの商品だったとしても、今の頭皮や毛髪の状態に合っていないものを使用しても、効果は感じられないので注意が必要です。

また更にこれら育毛剤には「厚生労働省の認可」という違いもあります。

厚生労働省の認可が下りているもの・・・

厚生労働省が安全に使えると認めた化粧品、効果効能のある有効成分が入っていると認める医薬部外品、臨床試験を経て効果効能副作用を認めた医薬品を指します。厚生労働省によって認められた治療薬により、重い副作用があった場合には「医薬品副作用被害救済制度」によって、国から給付金を受け取ることができる制度があります。

厚生労働省の認可が下りていないもの・・・

日本では安全性も効果効能もまだ認められていない製品です。日本よりも低い基準を設けている国もあるので、生産国は認められているからといって安全というわけではありません。副作用によって何かあったとしても、日本から一切の救済措置を受けることはできません。

これらのことを踏まえると、自分に合った商品選びはもちろん大切なことですが、これから使おうとしている育毛剤が本当に安全なものなのかをしっかり把握しておくことも大切です。未認可の商品が買える個人輸入代行サイトも多数存在しますが、未認可を使うということはそれなりのリスクがあることも理解する必要があります。

目的別育毛剤の選び方

たくさんの種類がある育毛剤、毎年新しい商品が発売されるので選ぶのは困難なことも。しかし、自分の症状に対して効果があるものを選ばないと、意味のないものにお金をかけてしまうなんてことにもなりかねません。そこで、どんなハゲの症状にどんな種類の育毛剤が良いのかまとめてみました。

作用	向いている症状	配合成分
男性ホルモン抑制	男性ホルモンに作用して抜け毛を防止する育毛剤は、男性型脱毛症が原因で薄毛や抜け毛症状が出ている人におすすめ	フィナステリド、ノコギリヤシ、ヒオウギエキスなど
血行促進効果	ストレス、運動不足、肩こり眼精疲労、冷え性などによる血流悪化やAGAが原因で薄毛になっている人におすすめ	ミノキシジル、カプサイシンなど
毛根への栄養補給毛母細胞を活性化	髪の栄養不足によって髪が細くこしのない状態になって地肌が透けて見える人におすすめ	パントテニルエチルエーテル、センブリエキスなど
頭皮環境改善効果	皮脂の分泌が多い、乾燥、フケの悩みがある人におすすめ	イチョウ葉エキス、ローヤルゼリーエキスなど

このように、薄毛対策の目的に合わせて適切な育毛剤があります。他にもノズルタイプやスプレータイプなど、商品の形状にも種類があるので、自分の使いやすいタイプ、そして継続し易いものを選ぶことができます。