発毛効果があり、AGA治療の救世主となっているミノキシジル。プロペシアに次いで薄毛治療に使われるようになりました。
プロペシアに比べて効果も高いですが副作用の確率も若干増えているため、使用方法や取り扱いにも注意が必要です。このページではミノキシジルの具体的な効果から適切な扱い方まで、詳しく説明しています。
プロペシアに次ぐ、第二の育毛剤「ミノキシジル」
ミノキシジルという成分は、血管を広げる作用があり血圧降下剤として使われていた薬です。その治療過程で、患者の体の毛が濃くなる副作用が見られたことに着目したのがきっかけで薄毛の治療にも使われるようになりました。
なぜ、ミノキシジルで発毛するのか?その効果と仕組み
ミノキシジルは血圧降下剤だったのに何故、今は育毛剤としても使われるようになったのか。血圧降下剤には、血圧を下げるために血管を広げ、より多くの血液が血管を通るようにする成分が含まれています。
この時、血管が広がって毛母細胞が活性化されたことにより、髪を含めた体毛の育毛効果が現われたのです。日本のミノキシジルリアップの臨床データによれば、リアップX5を使った被験者の1.4㎠当たりの髪の総本数が、4週間後と28週間後では15倍もの増毛の変化がありました。
外用薬ミノキシジルと内服薬プロペシアの併用で相乗効果が
ミノキシジルはプロペシアという薬(フィナステリド)と併用することで更なる効果を発揮すると言われています。薄毛の治療クリニックや医師たちの間でも、この併用が支持されるほど。ではなぜ、この2つを併用すると相乗効果が生まれるのでしょうか。
前立腺肥大の治療薬として使われていたプロペシアは、抜け毛の原因となる男性ホルモンと5αリダクターゼの結合を抑えます。育毛効果のあるミノキシジルと抜け毛を防止する効果のあるプロペシアを使えば最強のコンビが生まれるというわけですね。
しかし、気を付けなければならないのは副作用・・・
薄毛の治療薬としていくら効果的とはいえ、副作用には気をつけなければなりません。個人差はありますが、外用薬のミノキシジルを発毛治療に用いることで起こる副作用は、
- 頭皮が痒くなる
- 頭皮に湿疹や炎症が起こる
- しろう性皮膚炎
これらの頭皮に副作用が起こることが多いようです。
また、これら以外にも可能性として、
- 眠気
- だるさ
- 頭痛
- 心臓の痛み
- 体重増加
- むくみ
これらも副作用として挙げられますが、外用薬であればさほど心配はいらないでしょう。
ミノキシジルが効きにくい人
ミノキシジルは薄毛治療薬の中でも特効薬と言われていますが、中にはミノキシジルの効果を感じにくい人もいます。
生活習慣が乱れている・・・睡眠不足や偏った食生活、ストレスがある人はいくら育毛しても改善しません。
使い始めて間もない・・・3カ月から半年は使い続けてみましょう。1か月分の使用が終わって効果を感じられなくても、諦めるのはまだ早いです。
頭皮が汚い・・・頭皮の汚れも薄毛の原因の1つです。
偽物を使っている・・・個人輸入した商品は偽物の粗悪品であることもあります。
ミノキシジルを処方できない人
ミノキシジルはもともと、血圧降下剤として使われていた薬からできたAGA医薬品です。治療開始の前に必ず、今飲んでいる薬や健康状態との相性も調べておきましょう。
基本的に、ミノキシジルを処方できない人というのはこんな人です。
- 女性
- ミノキシジルを使用してアレルギーを起こしたことがある人
- 20歳未満の人
- 円形脱毛症、甲状腺疾患による脱毛など壮年性脱毛症以外の脱毛症の人
- 斑状に抜ける人や、抜け毛の進行が早い人
市販で入手できるミノキシジル育毛剤はリアップのみ
市販薬で手に入るミノキシジルの育毛剤は、今のところリアップだけです。外用タイプのリアップはミノキシジルの配合率が1%と5%の2種類。配合率が髙ければ高いほど効果が期待できる反面、副作用も起こりやすくなります。
ミノキシジルを個人輸入する方法もあるが・・・
市販薬で購入できるミノキシジル育毛剤はリアップのみで配合も5%以下になりますが、海外ではもっと濃度の高いものが安価で販売されています。ですから、個人輸入すればもっと効き目の高い育毛剤を手に入れることができますね。
しかし、個人輸入では海外の販売者とのやり取りに不安があります。また、送られてきたものが偽物の粗悪品という事もありえますね。そして、副作用が起きた時には自己責任で対処しなくてはいけません。
ミノキシジルタブレットという内服薬もある
ミノキシジルには外用薬だけでなく、服用するタイプのミノキシジルタブレット(ミノタブ)もあります。しかし、日本では認可されていない医薬品のため、海外から個人輸入することでしか手に入りません。AGA治療としての効果は高い分、副作用のリスクが高い事を覚悟しましょう。
不安があればAGAクリニックへ
ジヒドロテストロンの発生を抑えて治療するプロペシアに比べると、ミノキシジルの効果は高いと言えます。
しかし、それだけ高い効果が期待できる分、副作用も重いものになります。使用するのであれば、副作用が出たらすぐに中止した方が良いでしょう。また、副作用や健康面に不安がある方はAGAの専門クリニックで医師に診て貰うことをオススメします。
ミノキシジルのまとめ
薄毛に悩む男性の間で効果があると人気のミノキシジル。リアップが日本で唯一販売されている外用薬なので、用法容量を守って使用しましょう。また、内服薬のミノタブは日本未認可なので、副作用が起きても飲んでいたミノタブが偽物だったとしても自己責任。リスクを背負う覚悟ができない人は、専門医に相談しながら自分に合う治療法を見つけていくのが安心ですね。