年齢を重ねることで心配になるのが将来の髪の毛。突然ハゲることは無いにしても年々コシがなくなったり、細くなったり、変化を感じずにはいられません。フサフサしている今の内にできることはあるのか?育毛剤は早めに使ったほうが良いのか?このページでは育毛剤を使うべきタイミングについて説明します。
薄毛が気になり始めた頃にはもう遅い
「薄毛が気になってきた。そろそろ育毛剤を使う時期かな…」なんて悠長に構えている人は要注意!
AGAによる薄毛の場合、気になった時から育毛剤を始めても既に手遅れ、自他共に薄毛だと認められる状態では、既に抜け毛が進行していると考えられます。
AGAはプロペシアやザガーロなどの治療薬で治療を始めないと、どんどん症状が進行します。進行すると抜け毛ばかりが増え、生えてこないという状態に。
また、薄毛が気になる頃には既に多くの毛を失っているので、症状を改善するまでには時間がかかります。治療薬での治療と同時に、育毛剤を使うなど身体の内側と外側、両方からのアプローチが必要です。
AGAが原因ではない場合
AGAのような薄毛トラブルでも、AGAが原因ではない場合もあります。他の原因で考えられるのは、栄養のバランス悪化、ストレス、運動不足、病的要因、生活習慣の乱れです。この場合でも早めの改善が必須ですが、まずは「何故薄毛になったのか?」を知ることが先です。頭皮のトラブルが考えられる場合、クリニック等で毛髪や頭皮の状態を診てもらい、必要であれば治療します。
「最近ストレス溜まっているな」「ちゃんとした食事ができていないな」
こういった自覚症状がある場合は、それらを改善するともに「栄養補給」や「血行促進効果」が期待できる育毛剤の併用も効果的です。ストレスを強く感じると男性ホルモンが分泌され「皮脂過多」になる事がありますが、ストレスと無くすのは簡単ではありません。また紫外線など外部刺激による「乾燥」は紫外線の影響を減らすために帽子を被るなどはできますが、食事で皮膚の潤いを改善するのもやはり難しいです。このような場合は要因改善や内部からの改善に尽力するよりも、外部からのケアの方がてっとり早いのです。
何れにせよ、異変に気が付いたときから改善策を始めるのが一番良いです。
数ある対策の中で「育毛剤」は主に頭皮環境、いわば毛髪が健康に育つための畑を肥やす、整える、という目的で使用するべきものです。それを理解した上で、対策をしたいなと感じたその時からの使用がベストです。
【 育毛剤を使う前に 】薄毛になる可能性があるのか?を知る
薄毛の原因が何なのか?これによっても選ぶべき育毛剤が異なります。
薄毛の原因の多くはAGAの発症です。AGAを発症するリスクが高いか?低いか?は、遺伝が関係していると言われています。それも、母方のX遺伝子から受け継ぐと分かっているので、自分の父親ではなく、母親の父親(自分の祖父)が薄毛だと、リスクが高い可能性があることが分かります。
しかし、それだけでは決定的でなく、AGA遺伝子を持っていても発症する人としない人がいます。女性はAGAの遺伝子を持っていながらも、女性ホルモンが多い関係で薄毛にはならないように、ホルモンの関係、また生活環境や頭皮の状態で、男性でも個人差が出てくるようです。
とは言っても、自分にAGA発症の可能性があるのか?を事前に知ることは今後の対策の為には有効です。
もし可能性があるなら、今から頭皮の状態を良くする努力ができます。可能性がないと分かれば、この上ない喜びではありますが、浮かれて油断してはダメ。いざ薄毛が気になりだした時に、治療薬ではなく、頭皮と生活環境の改善をするべきだと迷わず対策することができます。
最近の育毛剤には「男性型に働きかける」と宣伝しているものがあります。「5αリダクターゼをブロック」と謳っているものもあります。
このことからも、自分はどっちなのか?を知ることが、育毛剤選びでも必要になってきているようです。
育毛剤を「 使っても良い 」タイミング
学生時代「ずっと髪はフサフサで、羨ましがられていた。」という人も、一人暮らしを始めて社会人になり、多忙になった…。日常でストレスを感じることが増えた…。食生活が乱れてきた…。
このような生活環境の変化で一気に抜け毛が増え「ヤバイ!」となることは多いにあります。特にこの頃は心身共に大きな変化の時期です。しかも毎日忙しく必死なので、頭皮や毛髪のケア、健康管理ができていないどころか「ヤバイ」となるまで、気が付かない状況です。
少しでも栄養や生活に偏りが出てきたら「攻めのケア」を始めるべきです。
通販で買える育毛剤は、治療薬のように大きな効果や、即効性がない分、現状を維持するには丁度良いアイテムです。副作用もなく、急に止めたからと言って反動があるわけではありません。気軽に始められるのも良い点です。
育毛剤を「 使った方が良い 」タイミング
前章の「使っても良い」と「使った方が良い」というのは、前者は悪化しないためのケア、後者は悪化を止めるケアという感覚で書いています。
髪や頭皮の状態がいつもと違うと気付いた時は、毛髪や毛根に何かしらの影響が出ているサインです。
今生えている毛髪に異変がある場合、毛髪が毛根の中で作られているときに何かしら影響を受けたと考えられます。つまりその影響を受け始めてから既に4ヶ月以上は経過していると考えます。
食生活や生活環境は変化したか?シャンプーを変えた?ストレスを感じていた?思い起こしてみると「あの頃だ!」と、何か分かることもあるかもしれません。
頭皮の現在の状態を見て原因を考え、栄養バランスや生活環境改善、育毛剤の使用、医師に相談することを含め何らかの対処することが大切です。
ただ突発的な異変に薬の副作用による脱毛があります。風邪や怪我、歯科治療でも処方される「抗生物質」は抜け毛が急に増え驚きます。このような場合は病気の治療が最優先です。また、治療が終われば抜け毛も治まるので心配はいりません。
ストレスの影響、アレルギー反応による脱毛も突発的で一過性である場合があります。様子を見た後も抜け毛や異変が進行するようであれば医師に相談しましょう。
育毛剤は予防でも使用できるがデメリットもある
たくさんの育毛剤が売られている今、頭皮環境を良くするどころか悪化させてしまうケースもあります。薄毛予防に有効な育毛剤にもデメリットが潜んでいることを知っておきましょう。
添加物が多く含まれ、頭皮によくない影響を与える商品もある
安価で出回っている商品の中には有効成分が少なかったり、香料や防腐剤などの添加物が多く含まれていたりすることがあります。それらが万が一頭皮に浸透してしまうのも怖いですが、頭皮で炎症の原因になるなどで頭皮環境が悪化するもの怖いです。
食生活や睡眠、タバコ等の生活環境を改善せずに育毛剤を使用しても意味がない
育毛剤は外側からアプローチして、保湿や血行促進を促し育毛を助けるものです。育毛剤だけに薄毛の改善を託すことは、不可能に近いのが現実。育毛剤に払うお金が勿体ないです。
育毛剤を継続して使用するのは金銭的に負担になる
安価なものは添加物も多くお薦めできません。しかし有効成分ミノキシジルを配合したリアップを例に挙げると、1か月分で約6,000円、年間で72,000円のコストがかかります。育毛剤を継続して使用するには金銭的負担がのしかかることも知っておく必要があります。
育毛剤より先に育毛シャンプーでもOK
年齢が20代と若く、まだ薄毛ではない。というのであれば、抜け毛が気になったからと言って、早急に育毛剤を探す必要はありません。育毛に特価したシャンプーに変えるだけでも頭皮環境改善に繋がります。
普段使っているドラッグストアやスーパーで売っている安価なシャンプーは、頭皮環境を悪化させる大きな原因の一つです。これらを頭皮や毛髪に優しいものに変えるだけで劇的な変化がある場合もあります。もちろん直ぐには効果は分からないので、最低ひと月続けてみてください。
育毛剤、いつから始めるのがベストタイミングか まとめ
育毛剤は、薄毛になる間に予防として使うにはぴったりのスカルプケアアイテムです。ストレスや生活環境に不安があるなど早めのケアで使用するのもお薦めです。
しかし、これらは市販の育毛剤に限ります。
薄毛が既に進行している場合には、治療薬との併用がベストなので、必ず医師の診断の元、処方された治療薬を使い、育毛剤も医薬品のものを使用します。(薬剤師のいる薬局などで購入)
また育毛シャンプーから始めてみる場合は、アミノ酸系洗浄成分の育毛シャンプーを選びましょう。育毛剤に含まれる成分と同じものが入っている育毛シャンプーもあります。