育毛剤、発毛剤、養毛剤、どれも髪の毛に良さそうなイメージですが、具体的にどう違うのかよくわからない。しかし、自分の状態に合わせた商品選びが実は大切です。このページでは、それぞれにどのような効果があるのか?どんな違いがあるのか?について詳しくまとめました。
育毛剤とは? 効果や成分について
育毛剤とは漢字の通り、髪の毛を育てるものです。
注意点がひとつ。「 育てる 」が指し示すのは「 いま、生えている髪の毛 」であり、まだ生えていない髪の毛を育てるということではありません。育毛剤を使用して「 髪の毛(の本数)が増えないな 」と思うのは当然の事です。
具体的な効果としては、血行促進や皮脂の分泌を正常化させるなど、頭皮環境改善です。それにより生えている毛一本一本を太くしっかりと成長させます。ハリやコシが出て、髪を触った時に弾力を感じる等の変化が出たり、ボリュームが増すなど見た目にも変化を与えることができます。
髪の毛は頭皮環境にとても左右されます。もしも頭皮環境が悪く血行悪化、その結果、栄養不足が起これば見た目にも元気がなくなりボリュームもダウン。成長が妨げられれば抜け毛の原因にもなります。
太くしっかりとした毛が育つだけで全体的には増えたような印象になります。
薄毛の人の毛をよくよく見てみると「 細いけど生えてはいる 」という状態であることが多いです。産毛の様な毛が一本一本太くしっかりとした毛になるだけでも実は薄毛改善ができることもあります。
また、育毛剤に発毛を促進する成分が含まれていることもあります。しかし、含有量は少ないため、新しく髪の毛が生えてくる実感は少ないです。
このあたり、目的毎に使い分けができると良いですね。
育毛剤?発毛剤? 簡単な見分け方
なんだか紛らわしいと感じる方も多いかもしれませんが、実はドラッグストアなどで簡単に発毛剤と育毛剤を見分ける方法があります。
育毛剤は医薬品ではなく医薬部外品に分類されるため、効果効能の表記に「 発毛 」と表記することは薬機法(旧・薬事法)で許可されていません。その変わり「 発毛促進 」と表記されることが多いです。これは確実に毛が生えるという表現ではないので医薬部外品にも許可された表現です。その他にも、育毛、養毛、薄毛の防止、毛生促進といった表記がされていることもあります。「 発毛 」と書かれていなければ育毛剤だ、と覚えればOKです。
発毛剤とは?効果や成分について
こちらも漢字の通り、毛を生やすためのものです。
育毛剤と大きく違うところは「 今生えていない髪の毛 」に対して作用するという点です。
発毛剤には効果の高い発毛成分が多く含まれていて、毛母細胞に直接作用をします。そのため発毛効果も実感しやすく、AGA治療薬として積極的に取り入れられています。
見分け方は簡単です。厚生労働省の認可を受けている医薬品なので薬機法に基づき「 発毛 」効果があると記載されています。現在はフィナステリド(プロペシア)、ミノキシジル(リアップX、ロゲイン)が医薬品認可済です。
少し紛らわしい表現方法で「 厚生労働省認可の○○配合!」などと記載されたものもありますが、医薬品での認可なのか、医薬部外品での認可なのかをしっかりと見極める必要があります。
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養毛剤というのもある
育毛剤や発毛剤と比較すると養毛剤の成分は、発毛効果はもちろん育毛の効果も低いものが多いです。副作用のリスクもほとんどないため安全性が高いですが、薄毛が進行してから使用するのには適していません。
養毛剤は髪の毛や頭皮に栄養をたっぷりと与えることで頭皮環境を整え、薄毛を予防したり、髪の毛を綺麗に健やかに見せたりすることが目的です。
また、医薬品や医薬部外品よりも効果が弱まる「 化粧品 」として分類されるため、効果効能記載にも大きく制限があります。「 発毛 」はもちろんのこと、「 育毛、脱毛の予防 」といった医薬部外品で許可されていた表現も禁止されています。
薄毛や抜け毛の悩みがない人が、化粧品のように頭皮や髪の毛を労る目的で使うのが養毛剤です。
それぞれどのように使い分けるべきか?
これらの3種類をどのように使っていくことで、一番効果が期待できるか。ベストな選択は一人ひとりの髪の毛の状態によって大きく変わります。
まだまだ薄毛にはなっていないけれど、頭皮や髪の毛の健康を保ちたい人であれば「 養毛剤 」がおすすめです。この段階で発毛剤を使用したとしても、あまりメリットはないばかりか副作用が起こる可能性だけが残ってしまいます。養毛剤で頭皮環境を整え、髪や地肌に栄養を行き渡らせることで健康な髪の毛を持続させていく努力に効果的です。
次に、まだ明らかに薄くなってきているわけではないけれど、寝起きの枕やシャワーの際に落ちる髪の毛が増えたような気がするという人は「 育毛剤 」がおすすめです。軽度の薄毛であれば血行促進や皮脂分泌改善、少量の有効成分で改善する可能性があるからです。
そして、もう明らかに薄くなってきている場合には「 発毛剤 」が効果的です。医薬品として多くのAGAクリニックで取り入れられており、高い割合での発毛効果があります。しかしその一方で養毛剤や育毛剤に比べると副作用リスクも高まるため、自己判断ではなく医師の処方に基づいて使用することが望ましいです。
育毛剤と発毛剤と養毛剤の具体的な違いとは? まとめ
一言に薄毛対策といっても本当に様々な種類の商品が売られています。
パッケージや広告には効果がありそうなキャッチコピーが多く使われていますが、その言葉の使い方や成分をしっかりとチェックして、今の自分自身に一番必要なものを見極めることが大切です。
まずは自分の頭皮の状態を知ること、そして自分に合うものを見るけること。簡単なようで難しいのですが、ここがマッチすると効果も実感できるはずなので是非諦めずに探してみてください。