増毛法に頼らない薄毛の緊急対策

緊急的に薄毛を隠したいのであれば、増毛法の無料体験や短期利用で良いかもしれませんが、数ヶ月猶予があるのであれば根本的な改善を考えるべき。ここではとにかく急いで薄毛対策をしたい人に出来る限りの方法を紹介します。

第1ステップ：原因を考える

薄毛の進行を食い止めるのに1番大事なことは、薄毛になった原因を突き止めることです。

AGAは多くの場合、薄毛の遺伝子を持っている可能性が高いです。しかし薄毛の遺伝子を持っていても生活習慣の見直しで発症しないケースもあります。逆に薄毛の遺伝子がなくリスクが低いという遺伝子検査の結果を得ても、薄毛になる人はいます。

薄毛の原因を考えましょう

栄養のバランスは悪くないか？

インスタントやジャンクフードなど、塩分が高く脂肪が多いものを好んで食べていたり、野菜を食べていなかったりする人は、髪に必要な栄養が不足している可能性があります。

ストレスを溜め込んでいないか？

ストレスは自律神経のバランスを崩す原因になります。自律神経のバランスが崩れると、血管が収縮して毛母細胞にうまく栄養が届けられなくなってしまいます。最近ストレスを感じていませんか？

不眠、寝不足は続いてないか

髪だけでなく皮膚や骨、筋肉を修復するのを助ける成長ホルモンは、眠り始めてから3時間で多く分泌されます。この時間に質の良い睡眠がとれていないと、成長ホルモンの分泌が低下して髪の成長を妨げます。

AGAを発症していないか？

AGAは男性ホルモンであるジヒドロテストステロンが抜け毛を引き起こします。AGA専門クリニックでは、薄毛の原因がAGAかどうかの検査が可能です。

頭皮トラブルは起きていないか（大量のフケ、赤み、痒みなど）

皮膚の疾患は、進行すると抜け毛を引き起こす原因になります。大量のフケ、赤み、痒みなどがある場合には、抜け毛対策よりも先に皮膚科での頭皮トラブルに対する治療が先決です。

脱毛症になっていないか？

脱毛を引き起こすのは、男性型脱毛症や皮膚疾患だけではありません。自己免疫疾患が原因と言われている円形脱毛症、ケガややけどによる対症性脱毛症、毛根の老化による老人性脱毛症など、他にも脱毛症の原因が考えられます。

第2ステップ：間違った対策をしていないか

薄毛対策を焦るあまり、少ない情報や思い込みで間違ったケアをしてしまうと、更なる抜け毛の原因になったり、別の健康被害を起こしてしまうこともあります。問題を増やしてしまっては改善まで遠回りになります。

【ダメ】プロペシア、ミノキシジルをとりあえず飲んでみる

AGAを発症していない場合、薄毛対策の効果がないどころか副作用による健康被害が心配。

【ダメ】頭皮の脂や毛穴に詰まった脂をとにかく落とす

落とし過ぎが皮脂の過剰分泌の原因になり、皮膚疾患を招くことも。

【ダメ】血行促進のためにしっかりマッサージをする

マッサージのし過ぎや過度な力を加えることにより毛細血管や毛根に悪影響を与え新しく生えた毛（新生毛）を抜いてしまっている可能性があります。

【ダメ】ブラシでパッティングする

これもあまり効果はないと言われている古い手法であり、毛細血管や毛根へのダメージが心配です。

【ダメ】ドライヤーは傷むので自然乾燥している

湿った状態にしておくと、体温で温まることによって、皮膚の常在菌であるマラセチア菌を大量発生させてしまいます。

第3ステップ：現状を知り正しい対策を

薄毛になってしまった原因はAGAなのか？それ以外が原因なのか？を知り、正しい対策をすることが必要。薄毛の初期段階であれば、生活習慣の見直しだけでも良いでしょう。しかし症状が進行し始めている人は、それだけでは不十分です。

だからと言って闇雲な対策はいけません。祖父が薄毛だから…と言う理由だけで、自分もAGAだと思い込み、フィナステリド錠等を個人輸入して服用するというのは危険です。

皮膚科で受診したとしても、大した検査もしてもらえずプロペシアだけを処方されて「様子を見ましょう」なんて言われてしまうことあるので病院も選ぶ必要があります。

AGAのリスクがあるのか？を知るには遺伝子検査が手早いです。その他症状に関しては、状況によりどこを受診するか？をまず見極めることが最短の改善策となります。

対策はひとつじゃない！

病気や頭皮トラブルでの急な抜け毛が薄毛の原因という場合は、根本的な原因になっている病気を完治することによって改善されます。また、AGAは発症すれば完治させることはできません。しかし、AGAの原因になっている男性ホルモンに作用する育毛剤や内服薬で、薄毛の症状を改善したり進行を食い止めたりすることは十分に可能です。

対策方法は1つではなく、それぞれの原因に合わせて適切な対策を行うことができるということです。しかし、基本的にはあらゆる要因を潰していくように、頭皮環境の改善、生活習慣の改善、薄毛要因の取り除きなど、多方面でのアプローチが必要です。

増毛法に頼らない薄毛の緊急対策　まとめ

数か月の間に薄毛をどうにかしたいのであれば、付け焼刃的方法ではなく、根本的な改善と効果的な治療を受けることを考えます。先ずは生活習慣が薄毛を招いていないか、薄毛の原因はAGAなのか？他の原因なのか？ということを突き止めないことには、対策も模索になってしまいます。

進行前の薄毛を現状維持させるのは、さほど難しいことではありませんが、長い時間を掛けて薄毛になった場合は、短時間での回復は難しいのが現実です。正しい対策を継続することが改善への近道になると言えます。

また、早急に薄毛を解決するためには専門機関を受診し、原因を突き止めるための遺伝子検査や血液検査を受けるのも必要です。専門機関に頼る以上、金銭的な負担はあるものの、治療結果を見ながら対策ができるのも心強い点です。