食生活が悪いと薄毛の原因になる。そうは言っても、良い食生活とはどんなものなのか?自炊が良いのだろうけど毎日準備するのは難しい。そんな人のために、このページでは「 理想的な食生活 」のポイントを抑え、なるべく理想に近づけるようなアイデアを紹介します。
まずはじめに、毛髪の栄養となる栄養素を摂ろう
髪の毛の90%以上はタンパク質でつくられています。積極的にタンパク質を摂取することは大切ですが体内に取り入れられたタンパク質がそのまま髪の毛になるわけではありません。タンパク質にも様々な種類のものがありケラチンという種類のタンパク質が髪の毛を構成する大きな役割を担っています。
食事で食べたタンパク質をケラチンに変換させるためには亜鉛が必要です。その他にもビタミンが亜鉛の働きを助けたり、ミネラルが髪の毛のハリやツヤを保ったりとそれぞれに役割があるため色々な食材をバランス良く摂取することが大切です。
また、髪の毛に良いといわれているワカメやひじき等を大量に摂取しても直接髪の毛や毛根に働きかけるわけではなく、食事の栄養は全て全身で使われます。海藻類を大量に、というように偏った摂取の仕方をしてしまうと栄養バランスが崩れ、逆に栄養不足となる可能性もあるため、単一食品の過剰摂取は止めましょう。バランスの良い食事、これが大切です。
脂質も大切な栄養素!
薄毛は肥満の人が多い傾向にあるようですが、これは運動不足によって脂肪が血管を圧迫し、結果的に血液循環悪化となることが原因です。だからといって脂肪を極力減らせば良いのかというと、そういった単純な問題でもありません。
脂質は体内で重要な働きをしており、体温を保ったり脳の働きを正常にします。また皮膚や骨、神経、細胞などを保護したりビタミンを運ぶ役割もあります。脂質の摂取を極端に減らしてしまうと薄毛改善どころか身体全体への悪影響が起こってしまうのです。
どのような形で脂質を摂取するかが大切です。
揚げ物は油をたくさん吸収しカロリーオーバーになりやすい他、油の酸化や加熱による糖化など、老化を早めてしまう原因になるとも言われている為、控えめにしたほうが良いです。
脂質には肥満の原因になりやすい飽和脂肪酸と血中コレステロール値を下げる作用のある不飽和脂肪酸があります。魚やオリーブオイルは不飽和脂肪酸に分類されるため、これらの良質な脂質を積極的に摂取することが大切です。
例えば、おかずにはフライではなく青魚を焼いて食べる、サラダのドレッシングは既製品ではなくオリーブオイルに塩とレモンを混ぜたものを使うなどでも不飽和脂肪酸は摂れます。
体を作るために必要な栄養素をバランスよく摂るには
バランスの良い食事と言っても、毎食栄養バランスに拘るのはなかなか難しいですよ。忙しい朝には簡単に食べられるものが良かったり、仕事のお昼休憩では食べられるものも限られてくることが多いかと思います。
そのような場合、毎食の栄養バランスを考慮するのではなく1日トータルでの栄養バランスを考えても大丈夫です。朝は味噌汁、昼はパンやご飯などの炭水化物+野菜、夜はタンパク質+野菜にするだけでも十分バランスが良くなります。実はこの食事、消化に負担のかからない食事とも言われています。(詳しくは別ページで紹介します。)
食事は毎日のことなので継続してバランスを保っていくことが大切です。なるべく自分に合った楽な方法を取り入れていきましょう。
たまには羽目を外して、好きなものだけを食べる日があっても大丈夫!こんな日は翌日を粗食にするなど2日あるいは1週間のトータルで栄養バランスを考えるなど臨機応変に食事を楽しんでいきましょう。
自炊の一工夫
日々の自炊に少しだけ変化をつけることで簡単に栄養バランスを整えていくこともできます。白米を玄米に変えたり、魚の切り身をししゃものようにまるごと食べられる魚に変えたり、コーヒだけの朝ごはんを旬の生野菜スムージーにしたり、これだけでも栄養価が上がります。
また自炊をせず、お弁当を買ってきて食べたりする場合でも、野菜を切って入れた味噌汁だけは自分で作ったり、インスタント味噌汁でも乾燥ワカメなどをひとつかみ入れてみたり、これだけでも変化があるので一工夫してみてはどうでしょう。
胃腸が消化できない合成食品添加物を避ける
育毛シャンプーでは皮脂を取り過ぎ頭皮環境を悪化させる石油系界面活性剤などの添加物を避けますが、これと同様、食品の添加物を避けることも大切です。
食品添加物は化学的に作られた合成食品添加物と天然の食品から作られた添加物がありますが、合成食品添加物は特に肝臓での解毒処理に栄養素が多く使われてしまい、結果、髪の毛に必要な栄養素が足りなくなるということが起こります。これらは食品と定義されていますが、元々生物の体内にないものなので消化することができないんです。それでも胃腸は消化しようとする。この時の負担はとても大きいです。
合成の食品添加物は加工品。主にインスタント食品やジャンクフードに多く入っています。全て避けるのは難しくキリがないですが、なるべく食べないように心掛け、自然な食品を食べるようにしましょう。
育毛に向かない食事
以下の食事はなるべく食べないようにするのが望ましいですが、食事として存在している以上一生食べないというわけにもいきませんし、好物である場合は我慢し続けることでのストレスも大きいです。どうしても食べたい場合には2週間に1回などルールを作って自制するようにしましょう。
ラーメン
ダイエットの敵でもあるラーメン。脂質と糖質の取り過ぎが心配です。頻繁に食べてしまうと毛髪の栄養にならないだけではなく生活習慣病の引き金にもなりやすいです。
一品物
ラーメンも含まれますが炭水化物に偏っているものを指します。うどん、素麺、蕎麦、パスタなど一皿で完結する料理です。ランチでは食べやすく、物によってはヘルシーですが、栄養不足となる可能性があります。特に、髪の毛の栄養となるタンパク質が一切含まれていません。
うどんで有名な香川県は実は健康の順位が低いという調査結果もあります。香川県に行くと午前中に3杯(3件)もうどんを食べるのが通だそうで、ある意味納得してしまいました。
やはり主食、副菜などのバランスは大切なようです。
ジャンクフード
ジャンクはやはり、ジャンクです。ジャンクの意味は「ガラクタ」や「クズ」で、栄養のバランスを著しく欠いた食品の意味だそうです。ファーストフードのハンバーガーでは肉類も使っているものの、その質や添加物に疑問があります。ひどい場合はその殆どが食品添加物だということもあります。他にはスナック菓子、インスタント食品などもこれに入ります。
継続して食べると体調が悪くなるような食事は一食でも体にとって良いものとは思えません。
スナック類は酸化した脂も心配です。スナックを食事代わりにする大人はあまりいないかとは思いますが、お酒のつまみになりがちです。お酒のあてにはナッツ類や小魚、スルメなどに変更するなど工夫をしてみましょう。
なぜ食生活が悪いと薄毛になるのか まとめ
抜け毛を予防するための食事とは、髪の毛に良いと言われている食品ではなく、栄養バランスのとれた、身体に良い食事のことです。
食事は栄養を摂るだけではなく、楽しみやコミュニケーションとしての側面もあるので、制限やバランスのみを重視すれば良いわけではありませんが、食品が髪の毛の一部になっていると意識して、質の良い食事を選択できるようになると良いですね。