薄毛治療は、AGA薬を服用する方法や頭皮に直接施術をする方法があり、それぞれ高い発毛効果がありますが、覚えておきたいのがそのリスクです。
症状として感じる人は極僅かですが、全てのリスクを知った上で治療する方が精神衛生上好ましいですし、医師にも相談しやすいかと思います。
そこで代表的な薄毛治療における効果や副作用をまとめました。
AGA薬:プロペシア(フィナステリド)の副作用とリスク
プロペシアは日本国内で厚生労働省に認可を受けている比較的安全性の高いAGA治療薬です。内服薬であり、服用後だいたい半年程度で薄毛改善実感が出てくることが一般的です。有効成分であるフィナステリドが男性ホルモンに働きかけることで、脱毛~育毛というヘアサイクルを正常に戻す作用があります。
しかし一方では副作用もありますので、使用前に必ずチェックをすることが必要です。
女性がプロペシアの成分に触れるだけで、皮膚から吸収をしてしまい、胎児の生殖器に影響を与えることがあります。また、服用して体内に入ると肝臓で処理をされますが、その際に肝臓酵素値が上昇したとの報告もあるので、定期的な検査が必要です。
その他にも、服用中、服用停止後1ヵ月は献血が禁止されていたり、性欲減退や勃起不全など男性機能低下の懸念もあります。
AGA薬:ミノキシジルの副作用とリスク
ミノキシジルは塗るタイプのものに限って厚生労働省に認可を受けています。現在日本国内では内服薬(通称ミノタブ)はまだ未認可です。
もともとアメリカで高血圧患者向けに開発された薬をAGA治療向けに改良したものです。血圧を下げるための血管拡張作用によって、毛根に栄養がしっかりと行き渡り、育毛作用が見られたことを利用しました。
プロペシアと併用して使うこともできるため、多くのAGA治療専門クリニックで取り入れられています。薬局で購入できるものでは大正製薬のリアップという塗り薬が有名です。
塗り薬では、かゆみやアレルギーなどの肌トラブルの副作用が報告されています。内服薬では、頭皮の髪の毛以外の体毛が濃くなったり、むくみ、血圧への影響といったものがありますので、血圧に問題のある方の服用は禁止されています。
治療:育毛メソセラピーの副作用とリスク
育毛メソセラピーは注射器を使い、直接頭皮に有効成分を注入します。これによって、頭皮の表面に育毛剤の有効成分を塗るよりも、より成分を浸透させて効果が出る可能性が高くなります。塗り薬や内服薬で効果がなかなかみられなかった方でも、期待ができる方法です。
もともとフランスで1952年に開発された方法であり歴史があります。現在ではヨーロッパをはじめ世界中で効果を認められており、日本においても効果の高さから人気が高まってきている治療法です。
頭皮に注射針を刺すことに抵抗があるかもしれませんが、痛みはそこまで強くはありません。少し皮膚をつねられた程度なので、極度に痛みに弱い方でなければ大きなストレスとはならないはずです。また、どうしても我慢ができない方には麻酔をしてからの施術もあり、こちらであれば痛みは全く感じることがありません。
しかし1度の治療で効果が出るものではなく定期的に通院する必要があるので費用がかかってしまうことと、頭皮の痒みや荒れが出ることもあります。
また、植毛部分の血流が悪くなることで頭皮へ負担がかかり抜け毛がひどくなるショックロスと呼ばれるものや、植毛部分がへこみ頭皮に凹凸ができてしまうピットスカーもありますが、副作用の報告は多くはなく、AGA治療専門の医師と相談しながら行うことで副作用の危険性を低下させることができます。
治療:HARG療法の副作用とリスク
発毛の大きな要因は毛母細胞の活性化にあります。細胞分裂が正常におこることで、髪の毛が作られ成長して長く太くなっていきます。
HARG療法では多くの種類の成長因子を直接頭皮へと注入する治療法です。また、それだけではなくHARGカクテルとよばれるアミノ酸を中心とした発毛や育毛を助けるための有効成分がブレンドされています。
成長因子、HARGカクテルともにたくさんの種類がありますが、一人ひとりの薄毛の状況や髪質、体質などによって調整することもできます。
植毛と同じように痛みや頭皮の痒みのリスクはあるものの、これといった副作用は報告されておらず安全性が高い治療法といえるようです。
感染症の危険性があるといった声もありますが、注射器の使いまわしなどがなく衛生管理が行き届いていれば、その可能性は低いとされています。
副作用を感じる人は極僅か
今回紹介した治療法はすべてAGA専門クリニックで実際に行われているものであり、臨床実績も豊富で副作用の発生率は非常に低いです。
専門の医師の指示に従いながら治療を進めていくことで、安全に治療を行うことができるため、心配する必要は全くありません。
また、他にも数多くの治療法が確立されているため、体質に合った治療法が見つかるはずなので、まずは一度AGA専門クリニックに相談されることがおすすめです。
まとめ
以前は難しいとされていた薄毛治療も現在では様々な治療法が確立され効果の高いものがたくさんあり、今後も有効な手立てが増えていくことでしょう。
大切なのは、一人ひとりのAGA症状の原因を突き止め、頭皮の肌質や体質に合った治療法を選んでいくことです。それが結果的に最短距離で費用も最低限に抑えることになります。
最初から自己判断で突き進んでいくのではなく、多少のお金がかかっても専門の医師に相談をすることで、きっと満足のいく効果を得ることができるはずですよ。