毛が薄くなってきた!?と感じた時に、最初に思いつくのがシャンプーを育毛シャンプーに替えることではないでしょうか。しかし毛が生えそうなイメージの育毛シャンプーでも毛が生える効果はありません。
なぜ効果がないのか?育毛シャンプーの本当の役割についてまとめました。
市販の育毛シャンプーでは毛は生えない。
育毛シャンプーというと、いかにも髪の毛が生えてフサフサになりそうなイメージの言葉ですよね。
しかし実際には「育毛に適した頭皮環境をつくるためのシャンプー」であって、髪の毛を生やすためのものではありません。成分的にもそういった効果を求めるのは難しいです。
ドラッグストアで購入できるリーズナブルなシャンプーは、安価なアルコール系洗浄成分を使用していることが多いです。この洗浄成分は洗浄力が強すぎるので頭皮の必要な皮脂までもごっそりと落としてしまいます。結果、頭皮の皮脂分泌を過剰にしてしまったり良い菌を殺してしまうなど、頭皮環境悪化の原因になります。
洗浄成分が強いだけで、健康な毛髪が育たない頭皮になってしまうんです。
頭皮環境が良くない状態で育毛剤や発毛剤を使用したとしても、効果は半減です。そこで髪の毛を生やすのに適した頭皮環境を整えるために、特化したシャンプーが育毛シャンプーというわけです。
育毛シャンプーは植物由来の天然成分を原料とした「アミノ酸系界面活性剤」を使用していたり、頭皮の乾燥を防ぐ頭皮トリートメント効果があったり、髪の毛が健康に成長するために必要な栄養素を含んでいたりすることが多いため、
頭皮環境を良くするだけでなく髪の毛自体もハリ・ツヤがある健康な状態に保ってくれます。
ドラッグストアで普通のシャンプー商品と比較すると、育毛シャンプーは価格が高め、1本4000円くらいが相場です。値段だけみると割高ですが平均3ヵ月程度もつものが多いです。つまり1ヵ月換算すると1300円程度となるので、手が出ないほど高いというわけではなく、頭皮環境を改善することができると考えるとコストパフォーマンスは決して悪くないのではないでしょうか。
今まで安いシャンプーを使ってきた人であれば尚更、育毛シャンプーで頭皮環境の変化を実感することができるはずです。
発毛効果がある育毛剤シャンプーがある!
日本国内で厚生労働省がAGA治療薬として医薬品認可済のフィナステリド( プロペシアの成分 )やミノキシジル( リアップの成分 )を配合したシャンプーがあります。
シャンプー自体は国内では認可されておらず、自己責任での個人輸入でしか手に入りませんが、一般的な育毛シャンプーと比較するとより育毛実感が得られる可能性が高いです。
中でもフィナステリドとミノキシジルの両成分が配合されている「 ポラリスNR-02 ミノキシジル+フィナステリド+αシャンプー 」は高い発毛効果を感じる人が多く人気です。
2種類の発毛成分が含まれており、ダイレクトに頭皮から成分が吸収され効果を発揮するとともに、アロエベラ葉エキスが皮膚の損傷を修復したり、コカミドプロピルベタインというヤシ油が原料の成分が髪の毛をしなやかにしたりする働きがあるなど、シャンプーならではの頭皮と髪両方へのアプローチが可能となっています。
しかし医薬品であるフィナステリド、ミノキシジルが含まれているということは、発毛治療効果が高い反面、副作用等のトラブルも医薬品と同様に起こる可能性があります。
錠剤のものに比べると含有量は減りますが、頭皮から吸収されて血管を通り、成分が全身を巡るため、血圧や肝臓に異常のある人は使用を控える必要がありますし、肌の異常が現れた場合にもすぐに使用を中止する必要があります。
副作用が起こるかもしれないという意識を忘れずに使用することで、ちょっとした変化にもすぐに気付き対応できるはずです。使用の際には注意事項等しっかりチェックしましょう。
それぞれのシャンプーにメリットとデメリットがある。
通常の育毛シャンプーと育毛剤シャンプー。どちらのシャンプーを使うのが良いのか迷ってしまいますが、まだまだ髪の毛に余裕があり薄毛で悩むところまではいっていないという場合は育毛シャンプーで十分です。少し抜け毛が増えてきたような気もするし将来的に不安であるという場合でも同様です。頭皮環境を改善するだけでも抜け毛がおさまる場合もありますし、わざわざ副作用の心配があある強い育毛剤シャンプーを選択する必要はありません。
しかしすでに薄毛で悩み始めている段階であれば、頭皮環境を改善するだけでは効果を実感するのが難しいため、医薬品であるフィナステリドやミノキシジル成分が配合されている育毛剤シャンプーを使用した方が良いかもしれません。
本気の薄毛治療ならシャンプーだけでは役不足
さてここまで書いてきましたが、そもそもシャンプーだけで薄毛治療をするとなると、効果の面ではかなり厳しいです。例え上記のような医薬品成分含有シャンプーであっても、本格的な錠剤や外用薬と比較すると成分量は劣りますしし、効果も出にくいのが現状です。
あくまでもシャンプーは本格的な治療との併用手段です。しかし確実に通常の格安シャンプーよりも頭皮と毛髪のためになります。頭皮環境が悪ければせっかく発毛しても育たないということが起こる可能性があります。
皮膚科やAGAクリニックでも育毛シャンプーを購入できるところもありますが、ネット通販でも選ぶほどあるので、気になる商品からまずは試してみたらどうでしょうか。
育毛剤シャンプーでは毛が生えない!? まとめ
医薬品の錠剤や外用薬は、初めは少し敷居が高い気がしますが、毎日使うシャンプーであれば心理的にも負担が少なく始められます。毎日使うものなので変化の実感も早いはず。
ただ、頭皮環境は外的な要因だけでなく、食事やストレスなど内側から影響されることも多いです。
育毛シャンプーはあくまでも補助的手段、総合的なアプローチが大切だという認識で上手に利用できると良いですね。