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AGA発症年齢が若年化している背景とは

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AGAは30代、40代からの発症が多いとされていますが、早ければ10代からその症状を訴えるケースもあります。このページではその理由と対策について紹介します。

AGA発症の若年化

AGA男性型脱毛症の発症率は30代から40代が圧倒的に多く、10代では殆ど発症しないと言われています。しかし、現実では10代でも薄毛に悩んでいる男性が増えてきている傾向にあります。リーブ21が2015年にリリースした薄毛調査の結果を見てみましょう。

年代別薄毛の進行を実感している人の割合(%)

(参照)https://www.reve21.co.jp/files/2015/10/NewsRelease_20151020.pdf

15歳から19歳でも、8.5%もの人が薄毛を実感しているんですね。
因みに、AGAの発症率を見てみると、

AGAの年代別発症率(%)

10代はAGA発症率調査の対象外とされているため、調査結果がありませんでした。しかし20代で6%もの人がAGAを発症しています。これらの調査結果を見てわかることは、10代はAGAを発症することは(診断されることは)少ないとはいえ、10代のうちから薄毛の進行を感じるなどのAGAの症状を既に感じ始めている人がいるということになります。

AGAは早く気づいて早期治療を始めることが大切。ハゲてから元の毛量に回復させるよりも、現以上維持する方が金銭的にも精神的にも負担が少なくて済みます。

若年性脱毛症の原因 食事の欧米化、ストレス、生活習慣…

AGAの男性型脱毛症でも10代や20代の若いうちに発症する症状は、若年性脱毛症と呼ばれています。というのも、若年性脱毛症は薄毛になる原因がちょっとだけ違うんです。

若年性脱毛症の原因

  • 食事の欧米化・・・一人暮らしを始め、簡単に食べられるファストフード中心の食生活になった
  • ストレス・・・受験などでストレスを溜めるばかりで解消できていない
  • 生活習慣・・・仕事と遊びに一生懸命で、昼夜逆転の生活や睡眠不足が続いている
  • ホルモンバランスの乱れ・・・男性ホルモンによってAGAを早くから発症してしまった

ストレスや乱れた生活習慣はAGAの発症を早めてしまうとも言われていますので、規則正しい生活を心がけることが一番大切です。

他、AGA以外の原因では、脂漏性皮膚炎になって脂漏性脱毛症になっている可能性もあります。フケや痒みがある場合には脂漏性皮膚炎を疑いましょう。また、部分的にハゲてしまう症状は、円形脱毛症だと考えられます。いずれにしても気になる場合は皮膚科医の診察を受けることがオススメです。

DHT以外にもAGAの原因となる「毛髪の成長退行に関与する因子」が見つかっています。

AGAは男性ホルモンのテストステロンが5αリダクターゼによってジヒドロテストステロンDHTに変換されることで脱毛シグナルを発信、抜け毛を起こしています。でも実は、AGAの原因はこれだけではなかったんです!

毛髪の寿命を短くする因子と、逆に毛の寿命を伸ばす因子にはどんなものがあるのか見てみましょう。

毛髪の寿命を短くする因子

TGF-β1・TGF-β2・・・DHTによって増やされる
FGF-5・・・TGF-βから抜け毛指令を受け取って毛母細胞に使える
他にも、抜け毛シグナルを発信する因子はBDNF・NT4・PTH・EGF・CGRPなどがあります。

毛髪の寿命を伸ばす因子

HGF・・・肝細胞から毛母細胞を活性化させる
KGF・・・毛母細胞に働き、皮膚や髪の毛の再生を促す
FGF-7・・・毛乳頭から分泌され、毛母細胞を活性化させる
VEGF・・・血管の修復や血管の生成を助けるタンパク質
他にも、毛髪の寿命を伸ばす因子はSCK、IGF-1、GDNF、substancePなどです。

身近な例でいえば、育毛剤で人気のあるミノキシジル。ミノキシジルは血管を拡張することで血行を良くし毛母細胞を活性化させます。この時、血行を良くするだけでなくアデノシンを分泌させて毛母細胞を活性化させています。
アデノシンはKGFやVEGFの成長因子を分泌させます。これらの働きでミノキシジルは発毛効果を発揮するんですね。

DHTは毛髪の成長に関わる因子「インスリン様成長因子IGF-1」を減らす悪いやつ!

ひとつ注目したいのが成長因子IGF-1
これはインスリン様成長因子といって毛髪の伸びを促進し、退行期への移行を遅らせ成長期の期間を延ばし、ツヤ・コシのある健康な髪の毛を保つ働きがあります。肝臓で分泌される因子で、毛髪の成長期に分泌量が高くなっていきます。

しかしこの、髪を毛根に留まらせるために必要な因子を減らしてしまうホルモンがジヒドロテストステロン(DHT)なのです。つまりDHTを増やさない&IGF-1を増やすことが、薄毛対策には大切なのです。

DHTを増やさない方法

  • プロペシアなどのDHTを減らす薬を服用する
  • 亜鉛、ビタミンB6、大豆食品を積極的に摂る
  • 適度な運動をする
  • 水分補給をしっかりする
  • 喫煙や飲酒を控える

IGF-1を増やす方法

  • プラセンタやカプサイシン、イヌリン、ショウガオール、フコイダンを含む食事を摂る(あるいはサプリメントで補う)
  • 睡眠はしっかりとる
  • 塩分や糖分は摂りすぎない
  • 冷たい食べ物や飲み物は控える
  • 大豆+唐辛子の組み合わせ料理を食べる

その他、IGF-1については別ページで紹介します。

AGA発症年齢が若年化している背景とは まとめ

10代や学生のうちから髪の抜け毛を気にしている男性は多い!しかし、薄毛治療は保険が効かず治療を続けるには金銭的にも難しい問題がありますね。ただ、若年性脱毛症という脱毛タイプは生活習慣の乱れて起きている可能性が高いのもまた事実です。

まずは正しい洗髪、食事改善、睡眠、ストレス解消など、日ごろからなにげなく続けてしまっている抜け毛習慣を見直し対策をすることが大事。もし、痒みやフケ、炎症がある場合にはAGA以外の抜け毛原因を抱えている可能性もあるので皮膚科で相談することをオススメします。

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