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脱毛を伴う病気の症状と対策

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「 薄毛は病気ではない 」と言うけれど、脱毛を伴う病気があります。この場合はAGA治療と違い、保険適用での治療が可能です。まずは皮膚科での受診をお勧めします。

AGA以外の脱毛症

脱毛症にはAGA以外にも以下のようなものがたくさん存在しますので、はっきりとした原因を突き止めることが大切です。

脂漏性脱毛症

抜け毛の増加とともに頭皮のフケが大量に増えたり、頭皮が赤くなって痒みの症状が出たりします。原因は、ホルモンバランスの乱れによって皮脂が過剰分泌され毛穴が詰まったり、洗髪を行わないなど頭皮の衛生状態が悪化したりすることで細菌や雑菌が繁殖、これが頭皮の痒みや炎症を引き起こします。このように頭皮状態が悪化することが結果的に脱毛の要因となるようです。

粃糠(ひこう)性脱毛症

糠(ぬか)という漢字が入っていますが、髪の毛に、まるで糠のようなフケが大量発生する症状が特徴的です。男女比では女性に比較的起こりやすいです。誤診されることが多いのですが多少のフケでは粃糠性脱毛症ではなく、粃糠性脱毛症は毛穴が埋まってしまうくらいフケが大量発生します。また、大量のフケによって頭皮の新陳代謝を正常に行うことができなくなり、ダニや細菌雑菌が発生、頭皮の炎症を引き起こし痒みの原因となります。さらには髪に栄養が届きにくくなり毛髪の成長が止まり、弱った髪の毛は抜ける本数が増えていきます。

粃糠性脱毛症はまだ解明されていない部分も多いのですが、ホルモンバランスが崩れることでの頭皮環境悪化、強いストレス、過剰なシャンプーによる頭皮乾燥でのフケ発生などが指摘されています。

びまん性脱毛症(女性)

髪の毛全体が薄くなる症状ですが、進行度合は比較的ゆっくりなので、初期段階では気付くことが難しいです。いつもよりも抜け毛が多かったり、髪の毛をセットしてもボリュームが出にくくなったりしてきた場合には注意して観察を続ける必要があります。以前は40代以降で多く見られた症状ですが最近では20代でも症状が現れることは珍しくありません。原因は、ホルモンバランスの崩れの他にも、食生活の乱れ、過度なダイエットなどが挙げられます。まずはしっかりと髪の毛にも栄養が届くようにバランス良く食べ物を摂取し、睡眠をとることで心身ともにきちんと休むことが大切です。

円形脱毛症

突然、1円~500円硬貨程度の大きさのハゲができてしまう症状です。脱毛部分の周りの毛を引っ張ってみると、痛みを感じることなくスルっと抜けてしまうこともあります。円形脱毛症というと強いストレスが原因だと認識されていることが多いかもしれませんが、近年ではストレスは直接の原因ではなく、引き金となるだけであり、その裏には免疫系や自律神経の疾患が隠れているとされています。軽度なものであれば、日常生活でのストレスをなるべく排除し、規則正しい生活を送ることで改善されますが、円形脱毛症は基本的に再発する可能性が高いので、早めに医師の診断を受けることが必要です。

牽引性脱毛症

髪の生え際の毛が抜けてしまう症状です。比較的女性に多く、おでこの生え際などに起こりやすいです。原因がハッキリとしており、髪の毛の引っ張りすぎです。毎日同じ場所でポニーテールにしていたり、エクステをつけていたりなど、長時間髪の毛を引っ張り続ける髪型を長い期間に渡って続けることで発症しやすいです。症状が現れた場合、髪型を変えることで自然治癒していくことが多いのも特徴です。

トリコチロマニア

別名抜毛癖とも呼ばれており、自分の手で髪の毛(眉毛、まつ毛などの場合もある)を抜いてしまうことが特徴的です。小中学生などの比較的小さい子に起こりやすいですが、大人でも稀に症状が出る場合があります。どちらにしても精神的な問題と大きく関わっているため、ストレス原因の特定改善などに力を入れ、専門家に助言をもらうことも解決に役立ちます。

白癬脱毛症

水虫の原因菌である白癬が髪や頭皮に感染することで起こります。フケや脱毛の症状が起こり、人から人へと感染するという特徴があります。小児に多く見られるものであり、プールなど不特定多数の人が共用する場所では注意が必要です。感染した場合には、すぐに病院で薬を処方してもらうことで治すことができます。

外傷性脱毛症

外からの圧迫、牽引、傷などの刺激によって脱毛が起こってしまう症状です。傷は怪我などが一般的で細菌が入らないようにするなど衛生状態を良好に保つことで自然治癒することが多いです。牽引は先ほど出てきた牽引性脱毛症が該当します。圧迫というと今いちピンと来ないかもしれませんが、ヘルメットなどの長時間着用が当てはまります。頭皮に必要以上の刺激を長時間継続して与えないように気を付けることで防げます。

薬害性脱毛症

薬の副作用による脱毛症状です。どの種類の薬でも副作用として脱毛が起こるリスクは少なからずありますが中でも有名なものでは、抗がん剤です。抗がん剤は細胞分裂を抑制するため、がん細胞だけではなく髪の毛の細胞分裂も止まり、髪の毛が抜け落ちてしまいます。

老人性脱毛症

60歳を過ぎてから髪の毛全体が少しずつ薄くなっていく脱毛症状です。原因は老化による新陳代謝の低下、栄養低下、血行不良などが挙げられます。日常生活の中に軽い運動を取り入れたり、バランスの良い食事を意識することで改善がみられる場合もあります。

脱毛症ではないが、抜け毛の症状があると言われている病気

髪の毛が抜けるのは脱毛症だけではなく、その他の病気が隠れている可能性もあります。

甲状腺機能低下症

甲状腺から分泌されるホルモンが減ってしまい、極度の疲労感や倦怠感も出てきます。また、鉄不足による鉄欠乏症貧血もあります。原因不明の発熱や関節の痛みが伴う場合は膠原病の可能性もあります。いずれも発症率は女性が高い病気ですが男性にもないわけではありません。抜け毛と同時にこのような症状があった場合はまず病院で適切な診察を受けることが大切です。

まずはAGAでないかの確認を!

脱毛原因がAGAなのかそうではないのかは、なかなか見た目だけでは判別がつかないため病院を受診することが確実です。また、今はまだ脱毛の症状はないけれど、調べておきたいという人にはAGAの発症率を遺伝子で検査をする「AGAドック」と呼ばれる郵送キットがあります。採取棒で両ほほの内側の粘膜をこすって採取するだけなので痛みも全くないのでおすすめです。

脱毛を伴う病気の症状と対策 まとめ

抜け毛の原因特定をきちんとすることはとても大切です。脱毛症状で悩んでいる人はまずは医師の診断を受け、適切な治療を行っていきましょう。

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