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石鹸シャンプーで育毛はできるのか?

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身近でエコな素材で作られ、髪に良いと言われる石鹸シャンプー。薄毛や抜け毛対策にも使えるという話ですが、実際はどうなのか調べました。

また、髪の育毛という観点で石鹸シャンプーについて詳しく説明しています。

石鹸シャンプーで育毛や薄毛対策はできるのか。

昔から石鹸は「体を洗ったり、頭皮を洗ったり」「洗濯や手洗い」として多目的に使われてきました。今では銭湯も少なくなりましたが、昔はシャンプーを持たず、固形石鹸で頭や体を洗っていた人が多かったことを思い出します。

石鹸は洗浄力や殺菌力が高いものですが、石鹸シャンプーが愛用されている一番の理由は、配合されている成分の安全性です。

一般的なシャンプーに配合されている、化学合成添加物や合成界面活性剤などの肌に良くない成分によって「肌や毛髪のトラブルがあった」人によく使われています。

現在市販されているシャンプーの多くは、化学合成された添加物や合成界面活性剤を利用しており、洗浄力や潤い・保湿性・香りを強調し安価に購入できる商品であるため、多くの人が使用しています。

しかしその反面、頭皮トラブル(湿疹・脂漏性皮膚炎)の原因になることがあり、天然の原料や成分で作られたシャンプーを見直す人が多くみられるようになりました。

今でも手洗い洗剤ではなく石鹸の愛用者が多いのは、手洗い洗剤にない洗い上がりと安全性が高いからです。

しかし、石鹸を原料とするシャンプーはアルカリ性です。毛髪や頭皮に対し、一般的なシャンプーとはまた違う作用を及ぼすため、石鹸シャンプーを扱う時には石鹸シャンプーならではの使い方や注意点があります。

石鹸シャンプーの利点

  • 汚れをよく落す作用がある
  • 洗い上がりがさっぱりする
  • 育毛剤や保湿剤の浸透性がよくなる

石鹸シャンプーの具体的な使い方や洗い方

石鹸シャンプーは他のシャンプーとは違い、素早く洗い流すことが重要です。

なぜなら、アルカリ成分が強く、長く頭皮を洗い続けると毛髪のキシキシ感が多くなり、頭皮がつっぱる感じになってしまうからです。

石鹸シャンプーの正しい洗い方

  1. 予洗いを必ず行ってからシャンプーを始めます。
  2. 毛量により違いますが、シャンプーの量は500円玉位の大きさを目安に。
  3. 適度に泡立て、時間をかけずに洗います。
  4. すすぎは頭頂部の生え際からシャワーで素早く一気に洗い流します。(石鹸カスが残らないように時間をかけて洗い流してください。)
  5. クエン酸などのリンスを、頭皮につかないように毛髪を包み込むようにつけます。
  6. 再度すすぎを行い、しっかりとリンスを洗い流します。

クエン酸リンスは、頭皮に残ったシャンプー成分を洗い落とす作用があります。

軽くドライした髪に「ホホバオイルや椿オイル」などのオイル系のものを使用すると、乾いた後の仕上がりがより良くなります。

石鹸に含まれる界面活性剤とは

石けんは動物や植物からの油脂で作られています。(ナタネ油・大豆脂・牛脂・米油・パーム油・ヤシ油など)

頭皮の洗浄成分として界面活性剤はシャンプーにも使用されています。

石けんに含まれている界面活性剤は、上記のような油脂から苛性ソーダを使用し、加水分解することで作られています。

石けんは「脂肪酸ナトリウム・脂肪酸カリウム」と呼ばれています。

石けんの界面活性剤は水によく溶けるので最初は良く洗浄することができますが、次第に水の中の成分にあるカルシウムと結合することで金属カスとなっていきます。さらに続けて使用していくと、洗浄作用が弱まっていくため、肌が荒れにくいとされています。

つまり、水をあまり使わないときに汚れを落とし、水を流しながら洗い落とす洗浄力が弱まっていく作用を利用したものが石鹸です。

界面活性剤の仕組み

水と油は混ぜ合わせようとしても混ぜることができません。

水と油の互いの触れ合う境目のことを「界面」といいます。界面の性質を変えることで汚れを落とす作用があるものを「界面活性剤」といいます。

界面活性剤の中の1分子には「油に溶ける部分新油基」と「水に溶ける部分親水基」の両方を持っていることで汚れを落とすことができます。界面活性剤は洗剤の他にも医薬品や化粧品など広い分野で使用されている物質です。

界面活性剤には、石油成分から作られた「合成洗剤」や「合成界面活性剤」もあります。

合成洗剤とは

「油脂と石油を原料」にして合成された化学洗剤で洗浄力は強いとされています。洗浄力がいいので洗濯用や漂白用・台所用などには多く使用されたりしています。

合成界面活性剤とは

取れにくく流れ落ちにくい性質を持ち、洗浄効果が水で薄れることがありません。角質を破壊する作用が強いという特徴があります。

シャンプーやリンス・歯磨き粉・化粧品などに使用され洗浄力のアップを図るために、合成して作られた界面活性剤といえるでしょう。

化学的に処理して作られる界面活性剤には2つに分けられます。

  1. 天然界面活性剤
  2. 合成界面活性剤

2.の合成界面活性剤の中でも「石油系合成界面活性剤」は毒性があり、頭皮には最悪なものです。

しかし、配合する化学成分の添加物に問題があるのか・石油系から作られている原料を使うから問題があるのか、深く追求すればする程「ほとんどのシャンプーは使用できなくなるのではないか?」と思ったりします。

石油合成界面活性剤の毒性が強く悪いといっても製造過程を「植物系・石油系」に分けて厳密に見ていても、結果的にどちらも同じ原料のものから生成されているように感じられます。(還元させたり中和させたりして生成するため)

「植物系?・石油系?」聞こえが良いのは植物系ですが「疑問符?」がつきます。

他のサイトでご覧頂くとよりわかると思いますが「植物系・石油系のシャンプー成分の違いは一体何?」というタイトルがあります。下記にも成分表示をしていますが、成分内容には色々な角度からの意見や諸説がありますから何とも言えないところが正直な見解です。

*ただ、1つだけいえるのは、「長期間使用したいシャンプーでれば安全性を重視した方が良い」でしょうし、上記のようなサイトなどを参考にして成分表の違いを見て変えるほうが良いでしょう。

「頭皮に合わないと感じればすぐに使用を中止する」ことだけは覚えておくとよいでしょう。

もしも下記成分が「頭皮異常を起こしやすい成分だと判断」されたのであれば、安価な商品ばかりではなく市販製品のほとんどは使用するには注意が必要だといえるでしょう。(自己判断により決めるしか方法はないでしょう)

*但し、安価なシャンプーの中でも「原料が安い天然成分」で作られているものもありますから、全て安価な商品が悪いわけではありません。

下記の成分は、参考程度にしておくとよいでしょう。

石油系界面活性剤と言われている成分

  • スルホン酸ナトリウム
  • キシレンスルホン酸アンモニウム
  • パレス-3硫酸ナトリウム
  • パレス-3硫酸アンモニウム
  • ラウリル硫酸ナトリウム(ドデシル硫酸ナトリウム)
  • ラウレス硫酸ナトリウム(ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩)
  • ラウリル硫酸アンモニウム
  • ラウレス硫酸アンモニウム
  • ラウリル硫酸Na
  • ラウレス硫酸Na
  • ラウリルスルホン酸Na
  • ラウリルベンゼンスルホン酸Na
  • オレフィン(C12-C14)スルホン酸Na
  • パレス-3硫酸Na

*アルコール原料(ラウロイル・ラウレス・ラウリル)

石鹸シャンプーのメリットとデメリット

石鹸シャンプーも他の種類のシャンプーと同じようにメリット・デメリットはあります。

石鹸シャンプーのメリット

  • 脂性肌の人・角質が溜まりやすい人
  • 泡立ち良く汚れを落としやすくすっきりする
  • 育毛剤の浸透を良くする作用がある
  • 天然原料・無添加である

石鹸シャンプーのデメリット

  • 洗髪時間は短くすぐに洗い流さないと、毛髪がきしんだり頭皮がつっぱる。
  • シャンプーだけではなく、リンスやコンディショナーを用いてアルカリ性を中和する必要がある。
  • 石鹸成分が残りやすいので、しっかり洗い流す必要がある。
    →石鹸カスが残ると雑菌の繁殖につながりやすい。
  • パーマやカラー等で、毛髪が傷んでいる人には向いていない。
  • 乾燥肌の人には向いていない。

デメリットの多くは、アルカリ性による洗浄力が強すぎること

頭皮の皮脂など、中々取れない汚れを取り除くことができるのは大変優れたものです。しかし、毛髪の輝きを保つキューティクル(毛表皮)をはがす作用で「キシキシ」する原因となり、女性の多くは嫌がる成分を持っているのが石鹸シャンプーです。

また、頭皮の皮脂を取りすぎる可能性が高いので、乾燥肌の人は頭皮トラブルになることがあります。すすぎに時間をかけないと頭皮に石鹸成分が残ってしまい、雑菌の繁殖でフケ・カユミが多くなることもあります。(高級アルコール系シャンプーと同様に、成分が頭皮に残りやすい。)

つまり、石鹸シャンプーは洗浄力が強力に作用するので洗い流すときには時間をかけてすすぎをし、さらにアルカリ性に傾いた毛髪にクエン酸などのリンスを使用することで中和し酸性に戻さなければいけない、2段作業が必要になるというわけです。

特に、頭皮乾燥をしている人や毛髪が傷んでいる人は、石鹸シャンプーを使用する前によく確認してください。

石鹸シャンプーを使用するときに注意する点

石鹸シャンプーはアルカリ性です。クエン酸などの酸性のリンスを使用して中和させることが大切です。髪の毛のきしみがひどくなりますので必ず行うようにしましょう。

石鹸シャンプーを選ぶ時のポイント

石鹸のアルカリ成分だけでなく、髪の洗髪も気にしなければいけません。

オイル系や保湿成分が配合されているシャンプーとコンディショナーを選ぶと、女性の毛髪や小さな子供にもやさしく、男性特有の頭皮の臭いなどにも効果があり、家族全員が使用できるのでオススメです。

アミノ酸・オイル系・ハーブ系の保湿成分が含まれているもの多くありますが、中でもアミノ酸が配合された石鹸シャンプーは人気があります。

石鹸シャンプーの成分には、

  • オイル系(ひまわり油・ホホバオイル)
  • ハーブエキス(ラベンダー・ローズマリー)

また、毛髪トラブルや湿疹で悩んでいる人や頭皮乾燥などをお持ちの人もアミノ酸石鹸シャンプーを使用するとよいでしょう。

アミノ酸石鹸シャンプー

配合成分        使用する目的

カリ石ケン素地     ・\700
ヤシ脂肪酸アルギニン  ・すっきり頭皮を洗いたい
トコフェロール        ・脂性肌
エタノール

カリ石ケン        ・\1490
ベタイン        ・脂性肌・乾燥肌
ハイビスカス葉エキス  ・刺激が少ないので小さいお子さんがいても使える
モズクエキス      ・頭皮トラブル(毛髪)を持っている人でも使用できる
エタノール        ・湿疹・フケ・カユミ・頭皮臭に良い
トレハロース

カリ石ケン素地     ・\1575
エタノール
ローズマリーエキス   ・保湿成分がほしい 毛髪の痛み・乾燥肌
シソエキス

カリ石ケン素地        ・\970
クエン酸K(pH調整剤)
エタノール・グリセリン ・しっとりさせたい
パーム油・パーム核油
ヤシ油

クエン酸リンス

配合成分

弱酸性
グリセリン・クエン酸
エタノール       ・\560
クエン酸Na
キサンタンガム     ・エタノールに弱い人は配合のない成分を使用するとよいでしょう

弱酸性         ・\490
クエン酸        ・エタノール成分が唯一ないリンス
クエン酸Na       ・頭皮が弱い人にも向いています

コンディショナー

ホホバ種子油      ・\1490
無農薬ホホバオイル使用
セタノール        ・しっとり仕上げたい人
トレハロース      ・保湿成分がほしい人
ベタイン
モズクエキス
ペクチン
レシチン

結果、アミノ酸を配合しアルカリ性を中和させた石鹸シャンプーを選択すれば、洗い方を注意しなくても誰もが安心して使えるシャンプーだといえるでしょう。

石鹸シャンプーはこんな人には向いていません

アルカリ成分が洗浄効果を良くしていますから、石鹸成分だけを配合したシャンプーを使用するときは、下記のようなタイプ別に分けられるでしょう。

★向いている人

  • 皮脂(フケやカユミ)がある人
  • 脂性肌の人

爽快感があり、スッキリして気持ちが良いのが石鹸シャンプーの特徴です。

洗髪や毛髪に酸性を持たせるためリンスをすることは必要ですが、その分育毛剤や保湿剤の浸透は良くなります。育毛剤を使用している人には良いといえるでしょう。

★向いていない人

  • シャンプーとリンスを必ず行うことが面倒だと思う人
  • すすぎが短い人
  • 毛髪ダメージがある人
  • 乾燥肌の人

★アルカリ性の成分が原因で、石鹸だけの成分では使用できない人もいます。

頭皮乾燥の人や毛髪にツヤがないトラブルがある人が使用すると、アルカリ性の成分が強いため、さらに皮脂や毛髪の保護膜を洗い流してしまう恐れがあります。使用は避けた方が良いタイプの人と判断されるでしょう。

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