大人から子供まで持つようになったスマートフォン。これが目の疲れの原因になっているのは否めません。
目の筋肉は名称こそ変わりますが、実は頭、首、背中まで繋がっています。目が疲れたなと感じるときは同時に頭皮が固くなり、肩首からの血行が悪くなっている可能性があります。これが慢性化したのが眼精疲労。現代人に多いこの症状の対策をこのページでは紹介します。
眼精疲労が薄毛の原因になる理由
眼精疲労は、目を酷使することで起こる目の痛み、疲れ、充血が起こる症状のことを指します。目のストレスがなぜ頭部の薄毛と関係があるのか…単純に考えたら、抜け毛とは関係なさそうに感じますが、実際に眼精疲労は薄毛を引き起こす原因になります。
眼精疲労が起きているということは、目だけでなく肩や首その周辺の筋肉が凝り固まって、血行不良を起こしていると考えられます。
髪に必要な栄養は血液によって毛根まで運ばれていますから、血行不良を起こしているということは髪に必要な栄養や酸素が十分に運搬されていないということになります。
また私たちの身体は髪の毛よりも、生命の維持に関わる部位の修復を優先します。眼精疲労や目のストレスと毛髪の成長、どちらが優先的に栄養を使うべきなのか?を考えるとどうしても、髪の成長は蔑ろになりがちです。
栄養不足に陥った毛根は、細くて抜けやすい髪の毛を作ってしまうか、なかなか成長期に入らないといった毛周期が乱れた状態になります。
このような多方面からの理由で、眼精疲労は育毛を妨げ、ハゲの原因になる!と言われています。
眼精疲労とは
目が疲れた=眼精疲労ではありません。実は「眼精疲労」と「眼疲労」という2つの言葉があり、それぞれ響きは似ていても違うものです。
眼精疲労
何らかの原因によって、目の痛み、疲れ、充血などが起こり、その症状がなかなか治らない状態。肩こり、吐き気、頭痛などの全身に影響を及ぼしてしまうのが、眼精疲労の怖いところです。
眼疲労
目を使い過ぎたことによって、目の痛み、疲れ、充血が起こりますが、数日で気付かないうちに改善しているものです。
簡単に言えば、眼精疲労は「眼疲労」や「ストレス」が慢性化して、なかなか治らない状態になっているということです。
眼精疲労の主な症状としては、
- 充血
- 目の痛み
- 目が良く見えない(かすむ、ぼやける)
- 目の奥が重い
- 光に敏感
- 吐き気
- 眩暈
- 頭痛
- 身体がだるい
- 涙
体の疲労感や頭痛など、目が原因だとは気付かないこともありますが、これらの症状がある人は眼精疲労になっている可能性も視野に入れてみてください。
眼精疲労の原因
眼精疲労はいくつかの原因が考えられます。原因を知ることが効果的な改善方法を見出すヒントになります。
目の酷使
今の時代、パソコンを使って仕事をしている人が多いですが、長時間パソコンの液晶を見続けていると目に疲労がたまります。他にも、細かい作業をする職業の人、スマホに依存している人、ゲーム好きの人などは、画面の見過ぎで目を酷使してしまいがちです。
またブルーライトの人体への影響も大きいです。目の疲れや痛みだけでなく、網膜へのダメージ、睡眠障害、肥満や精神状態への影響まであると言われています。
生活環境
生活環境である、空気の乾燥、騒音、部屋の明るさも、眼精疲労を起こす原因の1つと考えられています。また度の合わない眼鏡をかけていることも、眼精疲労の原因になります。
ストレス
薄毛の原因としてもあげられるストレスは、眼精疲労の原因にもなります。ストレスは自律神経のバランスを崩して、体の筋肉は常に緊張状態に。目の筋肉も例外ではなく、凝り固まってしまう事で眼精疲労に繋がります。ストレスは血管を収縮させるので、血行が悪くなるのも眼精疲労の原因に。
目の病気
目が疲れるようなことをしていなくても、目の病気のサインとして眼精疲労が現れることがあります。
眼精疲労を招く目の病気
- 眼瞼下垂
- 斜視
- 緑内障
- ドライアイ
- 近視
- 遠視
- 乱視
- 老眼
- 目の手術後
病気
目以外の身体の病気も、眼精疲労を引き起こす原因になることがあります。風邪をひいた時や熱を出した時、自律神経失調症などになると眼精疲労になりやすいと言われています。また、虫歯などの口内トラブルも眼精疲労を起こす原因です。
眼精疲労の対処法
眼精疲労に悩んでいるのであれば、まずは病院で診察を受けることがお薦めです。何故なら眼精疲労の原因で紹介した通り、眼精疲労はただの疲れ目ではない可能性も考えられるからです。
例えば緑内障という、少しずつ視野が狭くなっていく病気。早く病気に気付くことができれば、進行を抑えることは十分可能です。しかしこれをただの疲れ目だと思い込んで治療せずにいると、深刻な状態まで病気が進行してしまう事も考えられます。
病院での治療
病院では眼精疲労の原因が何なのかをまず検査します。何らかの病気が原因で眼精疲労になっている場合には、その病気の治療を開始。眼精疲労の治療は、基本的に点眼薬の処方、目を温める温罨法という治療、目を冷やす冷罨法という治療、D5000を使って目の筋肉をほぐす治療、ドライアイの治療、眼鏡やコンタクトレンズの調整が行われます。
自分でできる対処法
自分でできる眼精疲労の対処法は、
- たまに遠くの景色を眺めて筋肉を緩める
- 目を閉じて目を休憩させる
- 眼球を動かして目の体操をする
- まばたきをしてドライアイ対策
- ガムを噛んで血行促進
接骨院での施術
これは管理人の話ですが、眼の疲れが強いので、鍼灸接骨院で首肩をほぐしてもらい、その後に眼精疲労の鍼を打ってもらっています。
鍼は体用より細く出血の少ない美容鍼で、週1回程度、通うのが目安だそうです。
眼の周りだけでなく、こめかみ、頭にも鍼を打たれる事があります。(日による)調子の悪い時は筋肉に緊張があるようで刺さる鍼が痛いです。恐る恐る目を開けると頬に刺さっているのが見えます。
毎週通うのは大変で、サボる時もあります。しかし継続することで、目の疲れを自分で解消できる回復力も備わってくるそうです。何事も溜め込んでしまうと改善が遅くなるので、メンテナンスの要領で頻繁に通うのが良いようです。
眼の疲れが酷い時は偏頭痛になります。この偏頭痛が起きないためにも、頻繁に疲れを取るようにしてからは、あの偏頭痛の痛みで苦しむことはなくなりました。(あくまで個人談ですが。)
薄毛の原因になるかもれない眼精疲労は現代病? まとめ
ただの目の疲れ、されど目の疲れ。もしこの疲れが頭痛や吐き気に発展するようであれば疲れを溜め込んでいる可能性が高く、薄毛を招く原因になりかねません。
スマホやパソコンを一時止めて、緑を眺める「眼の休憩」は良いことですが、一瞬の癒やしでしかありません。日頃からのメンテナンス、辛い時は病院に頼るなども大事です。
先ずは、寝る前にパソコンやスマホを見ることを止めるという些細な事を始めるだけでも疲労の取れ方は違います。寝る前にスマホをイジることで寝つけなくなり、睡眠不足が薄毛の原因になることも考えられます。
ゆくゆくは薄毛に繋がってしまうかもしれない目の酷使、今から対策を考える必要がありそうです。